用語集
投資・経済の基本用語を五十音順で収録しています。学習コンテンツ内の用語からもリンクされます。
20 語
あ
- アセットアロケーション市場
あせっとあろけーしょん
株式・債券・不動産・現金といった資産クラスごとに、投資資金をどのような比率で配分するかを決めることです。長期の運用成果の大部分は個別銘柄の選択ではなく資産配分で決まるという研究もあり、投資戦略の土台となります。年齢やリスク許容度、運用目的に応じて自分に合った配分を設計することが長期投資の出発点です。
- 板市場
いた
ある銘柄について、どの価格にどれだけの買い注文と売り注文が出ているかを一覧表示したものです。売り気配と買い気配が価格順に並び、注文の厚みから需給のバランスや売買の活発さを読み取ることができます。成行注文や指値注文がどのように約定するかを理解するうえで欠かせない、取引の基本情報です。
- S&P500市場
えすあんどぴーごひゃく
米国の代表的な企業約500社で構成される時価総額加重型の株価指数です。米国株式市場の時価総額の約8割をカバーするとされ、米国経済全体の動きを示す指標として世界中で参照されています。これに連動するインデックスファンドは低コストで米国の主要企業に分散投資できるため、長期の資産形成で広く活用されています。
さ
- 指値注文市場
さしねちゅうもん
「この価格以下で買う」「この価格以上で売る」というように、価格を指定して出す注文方法です。指定した価格より不利な条件では約定しない安心感がある一方、株価が指値に届かなければいつまでも約定しない可能性があります。成行注文と並ぶ基本の注文方法であり、状況に応じた使い分けが取引上達の第一歩です。
- 時価総額市場
じかそうがく
株価に発行済株式数を掛けて算出される、企業の市場での評価額です。企業の規模を示す最も基本的な尺度で、大型株・中型株・小型株の分類や、TOPIXやS&P500など時価総額加重型指数の組入比率の基準にもなります。株価の高い安いだけでは企業規模は比較できないため、規模を見るときはこの指標を使います。
- シャープレシオ市場
しゃーぷれしお
とったリスク1単位あたり、どれだけ効率よくリターンを得られたかを示す運用効率の指標です。リターンからリスクフリーレート(無リスク金利)を差し引き、リスク(標準偏差)で割って計算します。数値が高いほど効率的な運用とされ、リターンの絶対値だけでは分からない運用の質をファンド同士で比較する際に役立ちます。
- ストップ高市場
すとっぷだか
株価の急激な変動から投資家を守るために設けられた1日の値幅制限の上限まで、株価が上昇した状態です。反対に下限まで下落した状態はストップ安と呼ばれます。好材料が出た銘柄に買い注文が殺到すると発生し、売買が成立しにくくなります。値幅制限のルールは市場ごとに異なり、日本株の取引ルールを理解するうえで重要な概念です。
- 損切り市場
そんぎり
含み損を抱えた投資商品を売却し、損失を確定させることです。「いつか戻るはず」と塩漬けにして損失を拡大させないための重要なリスク管理手法で、購入前に「何%下がったら売る」とルールを決めておくのが基本とされます。人は損失の確定を先延ばしにしがちという行動経済学の知見からも、その難しさと重要性が知られています。
た
- 出来高市場
できだか
一定期間内に成立した売買の株数(または口数)を示す指標です。出来高が多い銘柄は取引が活発で、売りたいときに売りやすい、つまり流動性が高いことを意味します。株価の動きと出来高を合わせて見ることで、値動きの勢いや信頼度を判断する手がかりになるため、テクニカル分析でも重視される基礎データです。
- 東証プライム市場
とうしょうぷらいむ
東京証券取引所の最上位の市場区分で、2022年の市場再編によりスタンダード、グロースとともに誕生しました。流動性やガバナンスなどの上場基準が最も厳しく、グローバルな機関投資家の投資対象となる大企業が中心に上場しています。日本の株式市場の構造や株価指数を理解するうえで押さえておきたい区分です。
- TOPIX市場
とぴっくす
東京証券取引所に上場する幅広い銘柄を対象とし、時価総額の大きさで加重して算出される株価指数です。日経平均株価と並ぶ日本株の代表的な指数ですが、対象銘柄が多く時価総額加重型のため、市場全体の実態をより反映しやすいとされます。日本株インデックスファンドの連動対象としても広く使われています。
- ドルコスト平均法市場
どるこすとへいきんほう
価格が変動する金融商品を、定期的に一定金額ずつ購入し続ける投資手法です。価格が高いときには少なく、安いときには多く買うことになるため、平均購入単価を平準化する効果があります。購入タイミングに悩まず感情にも左右されにくいのが利点で、つみたて投資枠を使った積立投資の基本戦略となっています。
な
- NASDAQ市場
なすだっく
米国の新興企業向け株式市場のことで、そこに上場する全銘柄で構成される株価指数(ナスダック総合指数)を指すこともあります。ITやハイテク企業の比率が高く、大きな成長が期待できる反面、値動きも大きくなりやすい特徴があります。主要企業に絞ったNASDAQ100指数も投資信託の連動対象として人気があり、米国市場を理解する基礎知識です。
- 成行注文市場
なりゆきちゅうもん
価格を指定せず「いくらでもよいので今すぐ売買したい」という注文方法です。約定が最優先されるためほぼ確実に取引が成立する一方、想定より不利な価格で約定してしまう可能性があります。特に出来高の少ない銘柄や相場の急変時には注意が必要で、指値注文との使い分けを身につけることが取引の基本になります。
- ナンピン市場
なんぴん
保有銘柄の株価が下がったときに買い増しをして、平均取得単価を下げる手法です。株価が反発すれば早く損益がプラスに転じる一方、下落が続けば損失が加速度的に膨らむ危険があります。「下手なナンピン、スカンピン」という相場格言があるほどリスクの高い行動とされ、明確な根拠と資金管理なしに行うべきではないとされます。
- 日経平均株価市場
にっけいへいきんかぶか
日本経済新聞社が東証プライム市場の代表的な225銘柄を選んで算出する、日本を代表する株価指数です。株価の単純平均をベースにした算出方法のため、株価水準の高い「値がさ株」の影響を受けやすい特徴があります。ニュースで毎日報じられる、日本株市場全体の動きを知るための最も身近な指標です。
は
- 複利市場
ふくり
運用で得た利益を元本に組み入れ、その合計にさらに利益がつく仕組みです。利益が利益を生むため、時間が長いほど資産は加速度的に増えていきます。例えば年利5%で運用を続けると、約14年で資産が2倍になる計算です(72の法則)。長期投資の最大の武器とされ、投資を早く始めるほど有利になる理由がここにあります。
- 分散投資市場
ぶんさんとうし
値動きの異なる複数の資産・地域・時間に投資を分けることで、全体のリスクを抑える投資の基本原則です。「卵をひとつのカゴに盛るな」という格言で知られ、一部の資産が値下がりしても他の資産でカバーする効果が期待できます。リターンを大きく損なわずにリスクを下げられる、確実性の高い数少ない手法とされています。
- ボラティリティ市場
ぼらてぃりてぃ
価格変動の大きさを表す指標で、投資におけるリスクの尺度として使われます。ボラティリティが高い資産は大きな利益の可能性がある一方、大きな損失の可能性も抱えています。統計的には標準偏差で表され、シャープレシオの計算にも使われます。自分のリスク許容度に合った資産を選ぶために欠かせない基礎概念です。